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38 お昼ご飯と考え過ぎと

last update publish date: 2026-09-18 22:27:28

 公園の広場には、たくさんのお客さんたちが集まって、シートをひろげてご飯を食べている。

 キッチンカーも出ていてとても賑わっていた。

 東雲さんがあいている場所を見つけて、シートを広げる。

 大きなシートは厚手で星柄が描かれている。

 そのシートを見て、さくらちゃんが目を輝かせて靴を脱いだ。

「おっきー!」

「今日のために大きいのを買ったんだよ」

 そう東雲さんが胸を張る。

 あぁ、だからネットショッピングの荷物がきていたのね。

 今日、お弁当を詰めている保冷バッグも新しく買ったから使ってくれと、東雲さんが用意してくれたものだ。

 私たちは靴を脱ぎ、シートに座る。

 そして私は保冷バッグからお弁当を取り出した。

「はい、これ、おにぎり。ごま塩のおにぎりと、鮭のおにぎり。それと……」

 言いながら私はお弁当のタッパーを開けていく。

 唐揚げや卵焼きにはキャラクターのピックをさした。

 うさぎに切ったリンゴをみたさくらちゃんが、身を乗り出してタッパーを覗き込む。

「うわぁ! すごい! かわいい!」

「リクエストのウサギのリンゴだよー」

 そう私が答えるとさくらちゃんはばっと顔を上げて、ニ
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     週末。 朝から張り切った子供たちは、朝食の後すぐに八尋さんと一緒にクリスマスツリーを出し始めた。 その間に、私はお菓子を手作りする。 作っているのはリンゴのパウンドケーキだ。 なので辺りには甘い匂いが漂っている。 クリスマスツリーは、さくらちゃんが言っていた通り大きいものだった。 百八十センチ位はあるんじゃないだろうか。八尋さんと大して変わらないものね。「ツリーやったらお手紙ね!」 そう、さくらちゃんが楽しげに言う。 さくらちゃんと俊太。どんなプレゼントが欲しいんだろう。 シールとはスクイーズは物によっては手に入りにくいらしいし。 こういうの、ドキドキするんだよね。 飾り付けが終わり、さくらちゃんがツリーのライトに電源を入れる。 すると、チカチカと白いライトがついて点滅し始めた。「クリスマスー」 楽しそうな様子を見ていると、私まで楽しくなってくる。 そうしたら次はお手紙を書く時間だ。 ケーキをオーブンに入れた私は、この間買ってきたレターセットを出してテーブルに置いた。 それにえんぴつも用意する。 さくらちゃんは満面の笑みを浮かべて、八尋さんを見て言った。「パパ、かいてね!」「わかってるよ」 そう答えながら八尋さんはさくらちゃんの隣の席に座る。 私も俊太の隣に座って、何が欲しいのか尋ねた。「俊太は何がいいの?」「うーんとね、えーと……こまちと、はやぶさと……」 そう、新幹線の名前を並べていく。 ちょっと待って。「それは新幹線のおもちゃが欲しいって事? それとも新幹線がロボに変身するやつがほしいの?」 私の問いかけに、俊太は首を傾げる。 これはイマイチわかっていないって事かな? 私はスマホで検索をかけ、おもちゃメーカーのサイトを見せる。「ほら、こまちもはやぶさも、おもちゃって色々あるよ? 電池いれて走れるやつでしょ、手で動かすやつ。それにほらブロックもあるし、それと……」「かがやきー!」 そう叫んで、俊太は私の手からスマホを奪い取る。 これは、プレゼント決めるのに時間かかるのでは? 結局あれこれ言いながらサイトみたり動画見たりして、一時間かかってしまった。 途中でケーキが焼けたから、俊太にスマホ預けて席、立ったよね。 キャラメリゼしたリンゴの匂いがとても良い。 さくらちゃんの手紙を先に書き

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  • クズ夫に捨てられた私、子連れで溺愛社長と結ばれる   39 遊園地と遭遇と

     昼食を終えたあと、私たちは動物園に併設された小さな遊園地エリアへと移動した。 レトロなメリーゴーラウンドや観覧車に子供たちは大はしゃぎで、さくらちゃんと俊太は終始ニコニコと笑い声を上げて乗っていた。 その姿を見ていると、本当に家族みたいだなと思ってしまう。 いや、東雲さんと家族になりたいってわけじゃないけれど。 自分の中に芽生えている感情に戸惑いを感じながら、私は子供たちと遊園地を楽しんだ。 そろそろ帰ろうか、というころ、俊太がもじもじとしだす。「俊太君、トイレ行きたい?」 私が言うよりも早く、そう声をかけたのは東雲さんだった。 すると俊太は大きく頷く。「おしっこいきたい」「俺と一緒に行こうか」 と言い、東雲さんは俊太に手を伸ばす。 すると俊太はうん、と言って、その手を握った。「え? あ、あのいいんですか?」 戸惑いながら私は東雲さんと俊太の顔を交互に見る。 俊太はそれどころじゃないみたいで、早く、と言い出す。 その様子を見て東雲さんはこちらに笑顔を向けて言った。「はい、大丈夫ですよ。男同士ですし、俺の方がいいでしょう。申し訳ないですが、さくらをお願いします」「す、すみません、ありがとうございます」 恐縮しつつ頭を下げると、東雲さんは俊太の手をひきトイレへと向かっていった。 残された私はさくらちゃんに声をかける。「そろそろ帰るけれど、さくらちゃんはトイレ、大丈夫?」「うん! 私アイス食べたい!」 そう言って、さくらちゃんは近くにあるキッチンカーを指差す。 それは、粒つぶのアイスやクレープを売っているキッチンカーだった。 チョコレートやミックスフルーツ、といったアイスが売られているらしい。 それを聞いて私は頷き、さくらちゃんに手を伸ばす。「わかった。じゃあアイス食べて待っていようか」「うん!」  私たちはそのキッチンカーの列に並ぶ。 ちょうどおやつの時間だからちょっとお客さん、多かった。 徐々に列が短くなり、私たちの番が近くなってきたときだった。 買い物を終えたお客さんの女性と目が合う。 その人はさくらちゃんと同じくらいの女の子を連れていた。 あれ、あのお母さん、どこかで見たような……?「あ、さくらちゃん!」 そう声を上げたのは女の子のほうだった。「レナちゃんだー」 そう嬉しそうにさくら

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